コンサート感想 2011

2011年7月16日(土) 愛知県芸術センター
小林研一郎指揮
名古屋フィルハーモニー交響楽団
三浦友理枝(ピアノ)
川久保賜紀(ヴァイオリン)
遠藤真理(チェロ)

1.ベートーヴェン作曲 ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲
            ハ長調 作品56
2.ベートーヴェン作曲 交響曲第3番変ホ長調 作品55『英雄』

アンコール
ブラームス作曲 ハンガリー舞曲第6番ニ長調[三重奏版]
        ハンガリー舞曲第1番ト短調[管弦楽版]


三浦さん、川久保さん、遠藤さんは一線で活躍する演奏家。
今回演奏する三重奏曲は、ベートーヴェンの十八番といえる曲なので期待がもてる。
まず、ピアノ、ヴァイオリン、チェロが前面に立ち、オーケストラを置き、
なかなかすばらしい演奏をしている。
特に第1楽章の協奏曲的アレグロ、第2楽章からのラルゴの美しさ、第3楽章のロンドは
自分に自身が伺える本当にすばらしい。
またメインの「英雄」は、小林研一郎の巧みなコントロールに脱帽だ!
オーボエやフルートの音色素晴らしさ、ホルンの動きの素晴らしさは本当に凄い。
さすが「英雄」だ!


2011年8月24日(水) 愛知県芸術センター
角田 鋼亮指揮
名古屋フィルハーモニー交響楽団
水無瀬 一成(ホルン)(名フィル主席ホルン奏者)
1.ヘンデル(ハーティ編)作曲 組曲「水上の音楽」
2.モーツァルト作曲 ホルン協奏曲第1番、第2番
3.チャイコフスキー作曲 バレエ組曲「白鳥の湖」

アンコール
チャイコフスキー作曲 舟歌

水の環(わ)コンサートのに行ってきました。
まずヘンデルですが、出だしに失敗したのか、お粗末な始まり。
今日の指揮者は、角田 鋼亮といって、あの千秋の指揮練習を買って出たある意味つわもの・・・
指揮自体はまあまあであるので、期待が持てる。
とはいえヘンデルはやはり難しすぎたか、アンダンテはうーん・・・
しかしアレグロでは挽回といわんばかり、さすがのテンポはたいしたもんだ。
でもラルゴでは合ってない。
ちょっと辛いね。
でもモーツアルトはさすがといわんばかりの軽快なフットワークでGOOD!
またチャイコフスキーでは、いいテンポとそうでないテンポの応酬で、どう評価すればよいか
困ってしまう・・・
ただ打楽器とハープはBESTでした。
なおアンコールはチャイコフスキーの舟歌で、一番良い演奏なのかもしれないかも・・・


2011年10月20日(木) 愛知県芸術センター
古谷 誠一指揮
名古屋芸術大学オーケストラ 第29回定期演奏会
【共演】松波千津子 (sop)/谷田育代 (alto)
1.マーラー作曲 交響曲 第2番 ハ短調 「復活」

このオーケストラの指揮者は、東京大学文学部卒業の優等生であり、セントラル愛知交響楽団正指揮者でもある。
名古屋芸術大学オーケストラも一目置いているので、聴きごたえある演奏が自慢だ!
この中でマーラーの交響曲第2番「復活」は、悪魔と天使の戦いだ。
悪魔とは第1楽章を指しますが、その凄まじい演奏に圧倒されます。
コンサートマスターが女性なので(女性をミストレスと言いますが...)心配していたのですが、
有意義に引いていたのであんまりご無用だったようだった。
ただ、第3楽章、第4楽章ではいまいちしっくりこなかったのが心痛い・・・
とはいえ第5楽章では、舞台裏からトランペットやホルンやトロンボーンが豊かに演出してくれたおかげで救われたし、
最後の天使としてがんばった合唱では、ホールいっぱいに響いていたのが印象的だった。